どうもサンポです。
今回はGalaGamesが絶賛開発中のブロックチェーンゲーム(BCG)『Mirandus』を紹介していきたいと思います。※過去記事:GalaGamesについて
Mirandusはゲーマーの夢が詰まりに詰まった『究極のBCGで真のRPG』だと僕は思っているので、メルマガでは①ゲームシステム紹介編、②開発環境紹介編の2本立てでお送りしていきます。
今回は①ゲームシステム紹介編をお届けです!
※今回のメルマガでは画像を多く使用しているため、メールではすべて表示しきれない可能性がございます。その際はお手数ですがSubstackにて確認お願いします。
▼Mirandusの概要
Mirandus(ミランダス)のジャンルは1人称視点のMMORPGです。
MMORPGというのは、大多数同時接続可能なロールプレイングゲームで、ネットを介して膨大な数のプレイヤーが同じゲームを同時に遊びます。そのため他のプレイヤーと協力して冒険したり、モンスターと戦ったり、情報を交換し合ったりなどしてゲームを楽しみます。
もちろんBCGなので、NFTの取得やクラフト、土地の貸借システムでトークンのやり取りが発生する予定です。
日本で有名なMMORPGだとFF14が挙げられますね。
参照:Mirandusについて英語情報で一番詳細に書かれている記事はこちら
✓プレイヤーがゲームを作り上げていく
Mirandusの最大の特徴は『プレイヤーがゲームを作り上げていく』という部分にあります。
どういうことか?
例えば、通常のRPGの場合、町や村などは開発者によって決められた場所に配置され、動かすことは不可能ですよね。Mirandusの場合は違います。『土地証書』というアイテムを持ったプレイヤーがフィールドの好きな場所に町や村を設置することが可能です。
しかもそれだけではありません。
土地には『建物』を配置する区画がいくつか設けられており、農地、店、家などを割り当て、町をカスタマイズしていくことができてしまいます。そして配置された建物によっては様々な経済活動(トークンのやり取り)が可能になっています。農作物を作ったり、道具や武器を作って販売したり、土地を貸し出して利益を得たりなど。
これってヤバくないですか?
今までのRPGは強大な敵を倒すためにプレイヤーが、勇者や魔法使い、武闘家や剣士などの職業をロールプレイするものでした。しかしMirandusの場合、町や村の地主、農家や道具屋などの、ある意味でサポート役の部分もロールプレイ可能なんです。
『プレイヤーがゲームを作り上げていく』という意味が伝わったでしょうか。
ちなみに土地はNFTとして販売されており、1625個しか存在しておらず、現在公式サイトで販売中の土地はほぼすべて完売しています……残っているのは8億円ぐらいする城郭だけ。
土地の重要性と経済効果はMirandusにおいて最大とも言えますからね、無くなってしまうのもうなずけます。
※OpenSeaで2次流通している土地を購入することは可能です。
▼ゲームシステム
先ほど少しだけ『土地証書』システムについて解説しましたが、この節ではMirandusのゲームシステムを細かい部分まで掘って解説していきます。
生態系
アバター
土地証書
建物
マテリウム
の順で記述していきます。
✓生態系
Mirandusの世界の生態系は固定されておらず、時間と共に刻々と変化し、プレイヤーの行動次第では生態系を大きく変化させることも可能です。さらにモンスターのスポーン(出現)位置も固定されていません。
例えばプレイヤーが食料を調達するため、大量に動物を狩ったとしましょう。そうすると周囲のオオカミやモンスター達の食料が無くなることになり、その結果、凶暴化してしまうなんてことも起こり得ます。
他にも、木を切り倒しすぎてしまった場合、森を住処としているモンスターが村や町を襲ったり、大雨で水位が下がらなくなってしまうなどの不都合がプレイヤーに降りかかります。
この生態系システムがあることによって、プレイヤーはより一層、注意力と判断力を求められます。
これはすごいシステム……
お構いなしに生態系を破壊する人もいれば、生態系を保護するために保護団体を立ち上げる人も現れそうです。あと町の近くの生態系を狂わせて町に被害を与えるとか……考え方によってはカオスな状況も生み出しかねないですね。
ただプレイスタイルの幅が一気に広がるのは単純に嬉しい。
✓アバター
プレイヤーはゲームをプレイするにあたってアバターを作成します。顔立ちなどの見た目をエディット可能です。
アバターにはアタッチメントを設定でき、ビジュアルの強化やスキルなどの追加効果を得ることができます。※アタッチメントはプレイヤー間で取引可能。
アバターのステータス
作成したアバターには3種類の状態が設定されます。
ヒットポイント:プレイヤーの健康状態を表す
バイタリティ :ヒットポイントやエネルギーの回復速度を決定する
エネルギー :クラフトなどの非戦闘時の行動に使用される
それぞれのステータスは時間で回復するものもあれば、食事をしたり、休養をとったり、ポーションを使ったりなど、いくつかの回復手段が存在しています。
アバターの種類
そしてアバターは『通常アバター』と『エリートアバター』の2種類存在します。通常アバターは無課金のプレイヤーに与えられる無料のアバターで、エリートアバターは仮想通貨で購入した人だけが使えるアバターです。
ここからは主にエリートアバターについて解説していきます。
ゲーム内でエリートアバターは『Exemplar』と呼ばれていて、全部で50,000個存在するNFTです。Exemplarには人間、ドワーフ、オーク、ハーフリング、エルフなど様々な種族とスキルが設定されておりゲームを優位に進めることが可能です。結構な種類があるので一つ一つ簡単に説明していきます。
■The True Provider - human
農業、牧場経営ボーナス
■Rider of the North- human
馬に関するすべてのスキルとアビリティにボーナス
■The Alchemist - human
ポーション生産にボーナス
■The Seafarer - human
水域、航海でボーナス
■The Cartographer - human
地図、地形把握ボーナス
■The Stronghands - human
全てのクラフトにスピードボーナス
■The Weavers - human
短時間で上質な布や衣服を作成可能
■The Greencloaks - human
土地の整地、木材の加工ボーナス
■The Goldsmith - human
宝石生産にボーナス
■The Deep Mountain Clan - dwarf
暗闇の中でも周囲の状況を把握可能
■The Glimmering Clan - dwarf
鉱石採掘の採掘量にボーナス
■The Hollowers - dwarf
採掘のエネルギーコスト大幅削減
■The Iron Shapers - dwarf
鍛冶のエネルギーコスト削減し高品質の武器や鉄製の道具を生産可能
■The Conveyors - dwarf
運搬重量ボーナス
■Long Hunt- orc
食事や睡眠をとらなくても、より長い時間を過ごすことが可能
■Bone Orcs - orc
回復速度が速い。出血の影響を受けない。
■Orcs of The Beating Heart - orc
狩の際、周囲の生命体の熱源を見分ける能力
■Clear Bloods - orc
ほぼすべての毒物に耐性を持つ
■Orcs of Certainty - orc
周囲の人間の攻撃性や恐怖を察知可能
■The Neverlooks - halfling
盗聴、身隠しスキル
■The Longsong - halfling
音楽を演奏中、呪文のエネルギーコストが減る
■The Eventstrides - halfling
移動速度、エネルギー消費削減ボーナス
■The Mumsend - halfling
無音で移動可能で、危険生物が蔓延る場所を安全に移動可能
■The Proudhearths - halfling
料理、醸造のエネルギーコスト削減
■Everflow Elves - elf
キャスティングスピードに強力なボーナス
■Brightsun Elves - elf
太陽光を利用して、エネルギーをHealthに変換できる
■Earthlight Elves - elf
すべての呪文詠唱コスト削減
■Allsight Elves - elf
視力が強化、投射方の武器が得意。運のボーナス
■Darksun Elves- elf
夜に行動しやすいボーナス。夜は魔物が凶暴、夜にしか手に入らない素材あり
✓土地証書
土地証書というのは1,625個しかないNFTアイテムで、所有しているプレイヤーは空き地があれば自由に配置可能です。簡単に言えば、町や村の『型』みたいなものです。
土地証書の基本的な仕様は以下の通り。
キャラクターにバフがかかる
土地の中だけが唯一の安全地帯
土地の区画を貸し出して利益を得られる
一度配置した土地は建物をすべて壊さない限り動かせない
土地所有者は設置したい建物を選別可能
プレイヤーの需要のある町にすれば土地の評価が上がる
超重要アイテムじゃん……
土地の広さや、建物が配置できる区画は土地証書によって異なります。さらに農業向きの土地や工業向きの土地などの違いもあります。
無論、広い土地はレア度が高く、値段も高いです。
そのため土地証書を持っていないプレイヤーは、土地を貸し出してくれる町を探してトークンを支払って利用させてもらうことになるかと思います。無料で土地を貸し出してくれる神のような地主さんがいることを祈りましょう。
✓建物(structure)
建物は土地に配置することのできるアイテムです。種類としては、農地、道具屋、武器屋、防具屋、墓地、教会、酒場など豊富に存在します。
※建物は土地が無ければ配置できません!
それぞれの建物には役割が存在し、ゲームプレイにとって欠かせないものとなります。特に道具屋、武器屋、防具屋などの施設は、設置したプレイヤーがどんな商品を並べるかを決めることが可能で、商品ラインナップはプレイヤー次第です。
もしも商才のないプレイヤーが店を開いてしまったら、地主に追い出されるなんてこともあるかもしれませんね……
と、ここからは超重要と思われる2つの建物をピックアップしてご紹介します。
墓地
グランドサンクチュアリ
■墓地
墓地はキャラのリスポーン場所の一つです。つまり死んでしまったプレイヤーの復活地点という事ですね。
そんな墓地も建物として販売されています。
墓地は大きさによってリスポーン時間が変わり、大きいほど早く復活可能みたいです。ちなみに現在販売されている墓地は大、中、小の3種類。一番安いもので約5ETH、250万円ぐらいします……
なぜそんなに高いかというと、墓地には強烈な仕様が組み込まれてまして、それが『墓地所有者は死者からお金を取ることが可能』というもの。プレイヤーが死ねば死ぬほどもうかる施設、それが墓地です。
ゲーム中に死なないプレイヤーはほとんどいないですよね。だからその分お金がガッポガッポです。
これ、面白すぎませんか?
墓地所有者はハデス様と崇められるようになるでしょう。
■グランドサンクチュアリ
新規プレイヤーがゲームをスタートしたらまず最初に目指すべき場所。グランドサンクチュアリは図書館、学校、ミッションハウスなどの役割を担っていて、ある程度必要な情報、資源を無料でゲットすることができます。
そして、安全な休息場所や食事も提供される。
ようするに、初心者プレイヤーにゲーム内で稼ぐ力をつけてもらうための支援施設です。運営の目論見としては新規プレイヤーの獲得とプレイヤー間の競争条件を整える目的があるみたいです。
すばらしい施設ですね。
新規プレイヤーを獲得できないオンラインゲームはすたれていくのが当たり前ですから、このような対策があると新規プレイヤーも参入しやすいですし、なにより既存プレイヤーもゲームを紹介しやすいWin-Winな状態がつくれます。
で、このグランドサンクチュアリにはもう一つ『慈善活動』という目的があります。
グランドサンクチュアリを利用したプレイヤーが得た最初の収益の一部が、慈善団体に寄付されるそうです。
つまりプレイヤーはゲームプレイしながら募金が行えてしまうということ。
グランドサンクチュアリ恐るべし。
※正確には慈善団体とグランドサンクチュアリ所有者の2者に収益の一部が分配されます。
ゲーム内と現実世界両方で慈善活動を行う、グランドサンクチュアリという名前は伊達じゃないです。
参照:Find Sanctuary in Mirandus with Opera
✓マテリウム
Mirandusで、プレイの基盤となる資源。
利用用途としては様々で
魔法
回復
ステータスバフ
クラフト
復活
などなど、なくてはならない通貨的な存在。
詳細な情報はまだ公開されていませんが、12月に行われるプレイテストで取得可能だという事がわかっています。
詳細を知りたい方はGalaGamesJapanの記事『マテリウムとは?』をご覧ください。
▼まとめ
今回はMirandusのゲームシステムについて紹介しました。
まだまだ開発中のゲームの為、仕様の変更がある可能性は否めないですが、GalaGamesがやりたいことは変わらないはずです。
最新情報が発表される度、こちらの記事もアップデート予定なのでぜひブックマークしておいてください。その際はTwitterでもお知らせいたします。
次回はMirandusの開発環境にまつわるお話になります。
開発者情報
Flareネットワーク
コミュニティ
ローポリゴンの秘密
なんかを解説する予定です。
お楽しみに―
↓次回