どうもサンポです。
今回はP2E(Play-to-Earn)を語る上で避けては通ることのできない
『GameFi(ゲームファイ or フィー)』について調べたので、わかりやすく解説してきます。
P2Eについて「?」の方はこちらをどうぞ。
目次
GameFiとは?
BCGにおけるGameFi設計
まとめ
GameFiとは?
このトピックではGameFiの概要を説明します。
GameFiとは、ゲームに投資して利益を得るという
金融の仕組みをゲーム化したものです。
正確な表現は
GameFi(GameFinance) = Game × DeFi
日本語で表すと 『ゲーム分散型金融? = ゲーム × 分散型金融』
といったところでしょうか。
分散型やら、金融とか、言葉だけ見ると難しそうですよね……
でも大丈夫です。これらの言葉を理解していなくても分かるよう
解説していきます。
ではGameFiに話を戻します。
GameFiは主にBCG(BlockChainGame)で使われている仕組みで、
ゲーム上の以下の仕組みはすべてGameFiに含まれます。
NFTを販売してトークンを得る
ゲームプレイ報酬でトークンを得る
NFTの購入でトークンを支払う
NFTを貸してトークンを得る
トークンを預けて手数料を得る etc…
トークンとは?
既存のブロックチェーン技術を使って作られた仮想通貨
現状イーサリアムを利用したトークンが多い
NFT(Non-Fungible-Token)とは?
デジタルデータに唯一性を持たせる技術
コピー、改竄がほぼ不可能
これらは主に、NFTやトークンなど『お金(価値)の移動』ですよね。
この『お金の移動』が金融(Finance)と言われる所以です。
金融という言葉が出てきたので、金融の代表格『銀行』について考えてみましょう。一般的に銀行は、僕たちの預金を運用して利益を出しています。
誰かが銀行に100万円預けたとしたら、銀行はその100万円を年利5%、10%で人や会社に貸し付けます。そして時には金融商品を購入してもらったりと。そうやって預けられているお金を使って利益をだします。
この構造をゲームに持ってきたものがGameFiです。
レアなNFTを貸し出してロイヤリティを獲得したり、一定額のトークンを運営に預けて利息を得たりなど。言われてみれば金融との共通点が結構あることに気づくはずです。
さらにさらに、この『金融』を『分散化』させてしまおうという考えもGameFiは取り入れているんです。分散化は英語でDecentralizedと言います。これはCentralized(中央集権)と反対語の関係にあり、CentralizedにDeがつくことで否定の意味となっています。
先ほど挙げた銀行はCentralizedです。中央に銀行という大きな組織があり、銀行を経由して僕らはお金を預けたり、引き出したり、送金したりしています。よくよく考えると銀行を経由しないとお金のやり取りができないなんて煩わしいですよね。
それを解決するのがDecentralizedの考え方です。
お金のやり取りはユーザー同士で直接行えばいいじゃん!そしたら銀行にお金を預ける必要もないし、余計な手数料も取られない。さらには、お金を多く持っているユーザーが他のユーザーに利息付きでお金を貸すなんてこともできます。こういった個人個人に富と権力が分散する考えをDecentralizedといいます。
このDecentralizedと金融を合わせたものをDeFi(DecentralizedFinance)と言ったりします。イメージ的には、中央集権型の巨大な組織を仲介せず、個人個人が小さな銀行として活動している感じです。
NFT売買、トークンの送受信。これらを行うのに銀行のような組織を経由する必要はありません。個人個人がブロックチェーン技術で繋がることで、簡単に送りあえる環境がすでに整っています。
この環境がGameFiを実現しました。
まさに権力からの解放って感じでワクワクしてきます!
まとめると
GameFi(GameFinance) = Game × DeFi(分散型金融)
GameFiというのはゲームで利益を生み出す仕組みで、現状NFTやトークンがお金の役割を果たしている。プレイヤー間で直接NFTやトークンのやり取りを可能にすることで新たな利益を生み出している。
こんな感じです。
▼寄り道コラム
仮想通貨の情報を調べていると、DEX、CEX、DeFi、CeFi、など目にしたことはないでしょうか。これら先頭のDやCはDecentralized(分散型)とCentralized(中央集権型)の頭文字です。
つまりDEXは分散型取引所、CEXは中央集権型取引所、DeFiは分散型金融、CeFiは中央集権型金融といった意味になります。
BCGにおけるGameFi設計
現実世界の実例を用いてBCGのGameFi設計について解説していきます。
ただし「これが設計だ!」「これが仕組みだ!」と示せるものではないので感覚的に理解していただけると幸いです。
『ゲーム上の経済(お金のやり取り)を維持する』これがGameFi設計のキモになります。
GameFiが機能していないBCGの場合、NFT価値の暴落、トークン価値の消失なんてことも余裕で起こります。
現実世界の経済と同じように、BCG内のトークンの需要が上がれば価値も上がりますし、トークンが供給過多になれば価値は下がります。なので、BCGで重要なことは、トークンの需給量をいかにバランスよく調整していくかということ。つまり、ゲーム上の経済を回す仕組みであるGameFiの設計が超重要なんです。
僕個人の感覚だとGameFiとめちゃくちゃ相性のいいゲームはMMORPGだと考えています。なぜならMMORPGの場合、現実世界の経済活動をそのままゲーム内に落とし込むことができるからです。例えば身の回りの生活を考えてみましょう。生きる上では『食う』『寝る』『着る』『移動する』『稼ぐ』『買う』『売る』などあらゆることが必要ですよね。これらはそのままGameFiとして組み込めます。もちろんゲーム性があること前提で。
「キャラを着飾りたい」「海を渡りたい」「造った武器を売りたい」「HP回復のために宿に泊まりたい」「スタミナがないから何か食べたい」「育てた野菜を売りたい」「所有している土地を貸してお金を稼ぎたい」…etc
など、割と違和感なくトークン売買のポイントを設定することが可能になってきます。こう考えるとMMORPGとGameFiってめちゃくちゃ相性がいいと思いません?
しかし、GameFiはまだまだ発展途上の技術です。開発者側も何が正解で何が不正解かなんてわからないと思います。だからこそ実際にゲームをリリースして初めて経験する出来事が起こる。そしてその都度GameFiの設計を見直してゲームを調整していく。考えることが膨大でめちゃくちゃ大変なうえ、開発費も相当かかります。
今後BCGの規模が膨らむにつれ、会社運営とか、市区町村運営、はたまた国の運営レベルに開発が大変になる可能性もあります。経済を効率よく回すことを考えるわけですからね、僕のような凡人1人では到底不可能です。
その点を考えると、開発費を潤沢に確保できているAxieInfinityは強いです。BCGとしてトップクラスのユーザー数と売上を誇っていますし、ユーザーの動きも活発なので、GameFiのテストも行いやすい。間違いなくBCGのトップに君臨し続けます。そして新たなGameFi技術もAxie発から生まれるかもしれません。
よってP2E、BCG、GameFiの情報を追うには、Axieの動向に注意しておくことが重要になってきます。
これから今まで以上にBCGプロジェクトが増えると思います。その際、どのBCGに先行投資するか迷ったら、GameFiの設計をどこまで考えているゲームなのかを判断基準にするのも一つの手ですね。もちろんゲームの面白さも!
▼寄り道コラム
GameFiはP2Eとセットで語られることがありますが、P2Eは『遊んで稼ぐ』という思想で、その思想を実現させるための仕組みが『GameFi』です。
P2EとGameFiの関係性を実世界で例えると、P2Eは目標で、GameFiは手段みたいな感じ。P2E(遊んで稼ぐ)という目標を達成するためにGameFiという手段を使うという事です。
まとめ
ここまで読んでくださった方、ありがとうございます。そしてお疲れ様です。
今回はGameFiについて長々と解説しました。
「もう冒頭の内容覚えてない…」なんて方もいるかもしれませんね……
覚えて帰ってほしいのは以下の3点です。
GameFiはゲーム上の経済を回す仕組み
BCGはGameFi設計が命!!
GameFiもBCGもまだまだ発展途上
正直GameFiはゲーム内に留まらず、現実世界に波及してきています。ゲーム上のアイテムがOpenseaなどのNFT販売プラットフォームで売買されていたり、ゲームを介さずともプレイヤー間で譲渡出来たり。
このゲーム外の生活環境にGameFiが拡大している事実。
まさにP2Eが世の中に広まりつつあるという実感を与えてくれます。
今後もP2E、BCG、GameFi、NFTなどの情報を発信していきますので、ぜひご登録お願いいたします!
あと不明点等あればTwitterなどなんでもいいのでご連絡ください。
それでは!