どうもサンポです。
今回は、『The Sandbox(ザサンドボックス)』について調べたので情報を共有していきたいと思います。
目次
The Sandboxとは?
The Sandboxを発展させる3つの機能
今後の展開予想
参考資料
▼ The Sandboxとは?
The Sandbox(以下Sandbox)は次世代のゲームメイキングプラットフォームと言われています。ざっくり言えばユーザーがゲームを作って公開する場所です。
そのためゲーム作成ツールやモデリングツールを利用して、ゲームやオブジェクトを作成できます。作成したゲームやオブジェクトはマーケットプレイスで販売可能なので収益を獲得することさえできてしまうんですね。
これってかなりすごいですよね。
プレイヤーがクリエイターとゲーマーの両方になれてしまう世界の爆誕です。
✓メタバース
Sandboxは166,464個のLANDSと呼ばれるマップで構成されたメタバースです。先ほど説明した、ユーザーが作成したゲームやオブジェクトは、そのLANDSに配置可能となっています。
メタバースというのは映画レディプレイヤー1を思い浮かべてもらえればわかりやすいです。現実世界を模した仮想空間内で生活や経済活動を行える空間ですね。
そしてLANDSというのはメタバース内の『土地』です。プレイヤーはLANDSを購入したり、購入したLANDS上にゲームを作成したり、オブジェクトを配置して他のプレイヤーを呼び込んだり等、様々な活用法が存在します。
複数のLANDSをまとめて『地区』を形成したり、LANDS上に展開された複数のゲームをディズニーランドのように統合して、入場料を設定し収益を分配することもできるみたいです。
これはもう現実世界の土地とほとんど同じですよね。
このLANDSを使って『メタバース上に経済圏を生み出す』、これがSandboxのゲーム体験の核となっています。
✓SANDトークン
Sandboxでは『SAND』というトークンを利用します。
SANDはERC-20のイーサリアムベースのトークンで、コンセンサスアルゴリズムはPoS(プルーフオブステーク)。最大供給量は3,000,000,000で、現在では約680,000,000トークンが活発に取引されています。供給量の23%が活発に動いているという事ですね。
そして時価総額は76,421,692,468円(2021年10月24日時点)で、P2Eカテゴリ内では第3位。このことからも、かなり期待されていることがわかるかと思います。
SANDの用途としては以下のものが挙げられます。
マーケットプレイスでの利用
ゲームプレイで取得
ステーキング
ガバナンスに参加
かなり幅広く活用できますよね。人気なのも納得といった感じ。
ステーキングというのは、PoSを利用した投資システムのことで、手持ちのSANDを預け入れてPoSに参加し、トランザクション手数料やトークンを稼ぐことを意味しています。
ガバナンスというのは政治とか統治みたいな意味です。SANDトークンを所持していることで、Sandboxの運営方針の協議に参加できるなど、ユーザーがステークホルダー(利害関係者)になることを意味しています。
▼ The Sandboxを発展させる3つの機能
Sandboxにはユーザーが使うことのできる3つの重要な機能があります。
それは…
VoxEdit(ボクスディット)
GAME MAKER(ゲームメイカー)
マーケットプレイス
の3つです。
これら3つを解説していきます。
✓VoxEdit
VoxEditは無料のボクセルモデリングパッケージです。ようはマインクラフトのようなボクセル型のオブジェクトを作成できるツールのことですね。
人、動物、葉、道具などの様々な3Dオブジェクトを作成でき、アニメーションも付けられます。そしてそのオブジェクトはマーケットプレイスにアップロード可能なので、作ったオブジェクトを販売して利益を得られます。
このVoxEdit、僕も軽く使ってみました。
超簡単なモデリングに関しては素人の僕でも時間をかければ作成可能ですが、アニメーションをつけるとなると覚えることが多くて大変です。
普段からモデリングやリギングを生業にしている方々はすんなりと作業できるかと思いますが、素人がアニメーションまで作るのは勉強が必須だと思いました。
ただ、ボクセル単位でのモデリングは一般的な3Dモデルのモデリングよりもはるかにとっつきやすいので、このVoxEditから3Dモデリングを始めてみるというのも意外といいのではないかと。
✓GAME MAKER
GAME MAKERは、Sandbox内で遊ぶことのできるゲームを作成するツールです。先ほどのVoxEditで作成したオブジェクトも利用できるので、作り込みによってはダーク雰囲気、ポップな雰囲気など、オリジナルの世界観を表現可能です。
さらにビジュアルスクリプトノードを利用してゲームシステムを構築することができます。ビジュアルスクリプトノードというのは、モジュール化されたプログラムをパズルのように繋げてプログラミングすることです。
任天堂のゲーム『作ってわかるはじめてゲームプログラミング』がいい例になると思います。
通常、ゲームを作るためにプログラミングは必須作業です。しかし0からプログラミングを始めるということはとてもハードルが高く、2年や3年はざらにかかります。
そのプログラミング作業をできる限りわかりやすく、直感的にできるようにしたものが『ビジュアルスクリプトノード』という技術です。
ではGAME MAKERに話を戻します。
このGAME MAKERも実際に触ってみました。
ただ、先ほどのVoxEditに比べると、非常に使い勝手が悪いのが正直な感想です。空間内にオブジェクトを配置することは容易なのですがそれ以外の操作切り替えが煩わしいため、細かな配置の調整が難しいです。
といったものの、だれでも簡単なゲーム空間を作れるのは脱帽です。
シンプルな操作でオブジェクトを配置でき、ゲーム作りを行うゲームという感覚で作業できるので苦になりません。これはゲーム作りの間口をかなり広げてくれるとてもいいツールになると期待できます。
今後のアップデートにも期待ですね。
✓マーケットプレイス
マーケットプレイスはVoxEditで作成したオブジェクトや、購入したNFTを販売、購入することができるシステムです。
OpenseaやAxie Infinityなどを触っているのであれば、馴染みある人も多いのではないでしょうか。
オブジェクトを選択するとViewerで3Dモデルの表示や、アニメーションの確認ができる点が結構面白いです。なのでどんな商品が並んでるのかを見て回るウィンドウショッピングだけでも楽しめますね。
▼ 今後の展開予想
個人的な感覚ですが、The Sandboxはゲームというよりも、メタバース経済をゲーム感覚で体験できるプラットフォームというイメージです。
もちろんゲーム主体のメタバースになるとは思います。
しかしLANDSはすでに複数の企業やユーザーに購入されており、そこにどんな経済が生まれていくのか、全く予想ができません。
ゲーム、ライブ、広告、展覧会、マーケット、交通など現実世界の経済活動がそのまま反映されていく可能性もあり、全く新しい仕事が生まれる可能性も秘めています。
LANDSの活用方法は本当にたくさんあります。一人で一つのLANDSを発展させるもよし、複数人でLANDSを組み合わせてテーマパークを作るのもよし、都市を作るのよし。そうなってくるとユーザーの流動性も加味したLANDSの運用も考えられます。
広大なLANDSを保持していたり、人気のLANDSの周辺にもユーザーの往来が発生して、近くのLANDSが活性化するということも十分にあり得ますからね。
もし、これからLANDSを購入してみようと考えているのであれば、すでに購入されているLANDSを確認し、その所有者がどれほど影響力を持っているかを確認することをおススメします。
自分の所有するLANDS周辺のLANDSが人気であればあるほど、土地の価値も上がっていくことになりますからね。
本当に面白い時代になってきました!
▼参考資料
✓『The Sandbox』公式サイト
https://www.sandbox.game/jp/about/
✓CoinMarketCap
https://coinmarketcap.com/ja/currencies/the-sandbox/
✓The Sandbox(ザ・サンドボックス)とは?話題のブロックチェーンゲームの始め方や覚えておきたい用語を解説(Coincheck)
https://coincheck.com/ja/article/457
✓ブロックチェーンゲーム企業Animoca Brands、70億円超の資金調達でNFT事業強化へ
https://coinpost.jp/?p=286420